ロボット新市場 インド堅実に拡大、世界11位に急進

18年の成長率39%

国際ロボット連盟によると、2018年のインドの産業用ロボット販売台数が4771台に達し新記録を達成した。これは世界販売台数トップの中国の15万台、日本の4万台に比べると決して大きな数字ではないが、シンガポールやタイ、チェコを上回る世界11位にランクしている。

津田純嗣会長によると「18年のインドの成長率は39%とめざましく、ここ数年急速にロボット設置数が増加している。13年から18年の5年間の年間平均成長率は20%だった」としている。

インドでは自動車産業が最も大きな顧客で、総設置台数の44%を占めている。しかし18年の成長を牽引したのはそれ以外の一般産業で、ゴムやプラスチック産業、金属産業、電気/電子産業等で28%増加。非自動車産業のロボット使用が急拡大しているという。

インド市場の成長可能性については、GDPは2019年に7%以上成長すると見込まれており、若い人の働き口を広げるために国を挙げて製造業振興を進めている。しかし自動化はほとんど進んでおらず、労働者1万人に対するロボット導入数(ロボット密度)はまだ4台。自動車産業でも99台にとどまっており、導入余地が多く残っているとしている。

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