導電性高い物質に最適
IDECは、レーダテクノロジーを採用したFMCW方式のレーダセンサ「SA1T形」を、10月17日から国内で発売開始した。
これまで屋外や過酷な環境下では超音波センサが使用されることが多く、風や気温の上昇、音響ノイズなどにより誤検出が発生する場合があった。
FMCWは、送信波と受信波の周波数差から距離を算出する方式のため、雨や雪、粉塵といった耐環境性能に優れた検出方式で、さまざまな環境の変化が生じる屋外でも安定した検出を実現。堅牢なハウジングを採用し、防水・防塵性能はIP67、マイナス40℃~プラス55℃までの幅広い動作温度範囲に対応する。また、金属など導電性の高い物質の検出に最適なため、トラックヤードや鉄道の整備場、工場や倉庫、AGVの走行位置確認、クレーンの衝突防止などに活用ができる。
DIPスイッチの搭載により、パソコンがなくても簡単に検出距離や感度、応答速度などの設定が変更可能。
検出距離は3.75メートルと24メートルタイプ、接続方式はケーブルとコネクタタイプの計4種類をラインアップ。取り付けバリエーションは、標準的なL字タイプ、角度を調整できるフレキシブルタイプ、水や汚れを防ぐカバータイプの3種類のアクセサリを用意。