横河電機は、石油、石油化学、化学などの連続プロセスをもつプラント向けに、厳密モデルによるシミュレーション技術を活用した操業最適化支援ソリューション「Dynamic Real Time Optimizer(ダイナミック・リアルタイム・オプティマイザ-)」を、10月11日から提供開始した。
新ソリューションは、横河電機の高度制御の技術と、子会社であるKBCアドバンストテクノロジーズ(英国、KBC)の業界知識やシミュレーション技術を生かして開発されたもので、ダイナミックに変動する原油市場や製品市況に速やかに対応した操業を可能にする。
高度制御に必要な最適値を高精度に算出し、制御システムやプラント情報管理システム(PIMS)とオンラインで接続してデータを取り込み、厳密モデルを活用したシミュレーションでケーススタディを実施し、モデルを構築。このモデルと運転条件に基づき最適解を算出し、その最適値を高度制御システムにオンラインで反映することができる。
また、同社の高度制御ソフトウエアを、新ソリューションのプラットフォームにすることで、大規模なプラントの最適化制御を実現。KBCのシミュレーション技術により、反応工程などでみられる非線形性を示すプロセスも、最適値を高精度に求めることが可能となる。システム間のインターフェース構築が容易なため、従来の高度制御ソフトウエアと同程度のメンテナンス工数で、最適な操業のパフォーマンスが維持できる。