横河計測(東京都武蔵野市)は、各種プラントで使用する計装機器の点検・校正用に、高確度な信号発生と測定を実現したマルチファンクションプロセスキャリブレータ「CA500/CA550」の2つのモデルを、10月18日に発売した。
新製品は、計装機器の各種信号(直流電圧・電流、熱電対、測温抵抗体、抵抗、周波数、パルスなど)の発生・測定確度を向上したことにより、点検可能な対象機器の範囲が増加。これまで6ダイヤル可変抵抗器などの専用の測定器が必要だった点検作業が、CA500シリーズ1台で実施可能となった。
反射型液晶ディスプレイの採用によって、屋外作業での視認性が向上し、画面に表示される情報量も増加。
また、省電力設計により、使用電池が単3アルカリ乾電池4本となり、既存モデルの3分の2に抑えながら、連続使用時間を既存モデルの2倍の約16時間に向上。
さらに、CA550ではプログラムスイープ(自動入出力試験)機能を搭載し、従来のマニュアル操作や手書きによる記録、PCへのデータ入力作業が不要となる。あらかじめ設定した発生パターンに応じて、各種信号の発生と測定を自動で行い、校正値や合否判定結果のほか、必要な情報全てを画面に表示、内蔵メモリにもデータを自動的に保存する。