エヌビディアは10月21日、製造現場へのAI・ディープラーニング導入を促進するためのセミナー「次世代の製造現場へ提案 NVIDIAディープラーニングセミナー」を開催。
大崎真孝日本代表兼米国本社副社長は「ビッグデータとディープニューラルネットワークの登場、GPUの進化の3つによってディープラーニングが急激に進化している。すでにディープラーニングは社会実装のフェーズに入っている。メイドインジャパンでグローバルに出ていこう」と話した。
基調講演はABEJA岡田陽介代表取締役CEOによる「製造業のビジネスモデル変革とオペレーション変革」と題し行われた。岡田氏は、人手不足、人依存からの脱却、ものづくり最適化といった社会的課題をテクノロジーの力で解決するとし、製造業におけるAI活用はオペレーション変革とビジネスモデルが適しているとした。さらにAI導入における最重要の注意ポイントとしてコストを挙げ「AI導入にともなう削減可能コストがAI導入コストよりも大きくなければ入れる意味はない」と話した。
続いてAI導入の成功事例として、自動車部品メーカーの武蔵精密工業が登壇。目視検査のAI自動検査装置を内製し、生産現場に実装してNG検出率100%を達成したことに加え、検査AIの外販化やAI搭載のエッジコンピュータ発売の取り組みを紹介した。
このほかマクニカ、リンクス、DeepX、リンクスアーツ、日本マイクロソフト等の講演も行われた。