東洋電機は、ヒータの電力を高精度にコントロールすることで、温度を調節できるサイリスタ式ヒータ温度制御ユニット「WPシリーズ」を発売した。
今回の機種は6つの制御方式に対応。位相制御は、負荷へ供給する電力を連続的に制御する。電気炉、空調など、一般発熱体の幅広い電力制御に適している。
ゼロクロス制御(サイクル制御)は、交流電源電圧のゼロボルト時にサイリスタをONさせる点弧方式で、ノイズをきらう計装ライン近辺のヒータ制御に適している。
さらに、位相+サイクル制御・定電流制御・定電圧制御・定電力制御から最適な制御方式を選択できる。
また、今回の機種は海外向けを考慮して使用電圧範囲を広く取っている。主回路負荷電圧範囲は、AC90V-500V。
その他、①離れた場所からのモニタリングや、動作設定を行うための通信機能を標準装備 ②ヨーロッパのEN規格に対応しており、CEマークを取得 ③設定器を内蔵、ジョグダイヤルで液晶画面に設定し、計測値・アラームを表示-などの特徴がある。
単相、三相タイプがあり、さまざまな出力定格電流の機種がそろっている。電気炉などのヒータ制御、射出成型機のヒータ制御、半導体クリーンルームの温湿度コントロール、塗装炉などに使用できる。
年間1000台の販売を予定。