富士電機は、新規開発のコントローラを適用した「プラント・工場向け高速制御システム」を発売した。
同システムは、鉄鋼・非鉄プラント、製紙工場など、幅広い生産現場に適したシステムで、今回、生産設備の稼働状況を監視・制御し、大容量のデータを高速で更新可能な新規開発のコントローラ「MICREX-View XXシリーズXCS-3000 Type E」を適用。生産設備に搭載される駆動機器の監視・制御データを0・5msで更新でき、従来品と比べて一度に送信できるデータ容量が10倍以上増大(512k[STEP])した。
大規模プラントなどで使用する複数のコントローラ配下にある機器を、タイムラグなく同時制御できる多軸同期制御を実現。生産品の品質に影響を及ぼすことなく、歩留り向上に貢献する。
また、一般的な制御システムは、コントローラに接続される機器全てが同一ネットワーク上に配置されるため、ネットワーク障害時には機器が一斉に停止するが、同システムは、ネットワーク障害発生時にも障害箇所を避けてデータを伝送できる仕組み(ループ構成)のため、設備の操業停止のリスクが低減する。