富士電機は、地熱発電設備一式を電源開発(東京都中央区)から受注した。鬼首地熱発電所(宮城県大崎市)の発電設備全体の設計、調達、製作、建設を一括請負する。
地熱発電は、地中の蒸気・熱水を利用して発電するため、発電時にCO2を排出することがなく、ベース電源として安定的に電力を供給することが可能。
同社は中期経営計画において再生可能エネルギー分野の強化を重点施策として掲げており、地熱発電においては、1960年以来国内外で82台の地熱蒸気タービン発電設備を納入。2000年以降の受注実績は世界シェア1位(36%)となり、金属腐食性の高い地熱蒸気に対応した蒸気タービンの開発に強みを持っている。
鬼首地熱発電所の発電容量は1万4900kW、稼働は23年4月を予定。