三菱電機は、2020年3月期第2四半期連結決算を発表した。第2四半期累計の売上高は前年同期比1%増の2兆1825億円。営業利益は9%減の1142億円、純利益は11%減の912億円。
中国の景気減速、米国の設備投資の減速、日本の生産や輸出減少、欧州の生産減少という厳しい事業環境のなか、重電システム、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器部門は増収となったが、産業メカトロニクスの苦戦を受けて増収減益となった。
産業メカトロニクスの第2四半期累計売上高は6%減の6862億円。営業利益は412億円となり、前年同期から367億円の減少となった。
FAシステム事業は国内外の自動車関連、国内の半導体、工作機械関連、海外の有機ELスマートフォン関連の需要停滞が続き、円高の影響もあり苦戦。自動車機器事業も、電気自動車関連製品の販売は増加したが、国内・アジア向けの減少や円高によって前年同期を下回った。
同社は、直近ではITや5G、半導体で一部景気が戻ってきているものもあるが、自動車関連で厳しい状況が続く。それでも世界的にIoTや自動化需要は根強く、中長期的に見れば伸びるだろうとしている。
また19年度の通期業績見通しについて、売上高は4兆5000億円(前年度比100%)、営業利益は2600億円(10%減)、純利益は2750億円(13%減)と下方修正を行った。