システム立ち上げ時間 大幅短縮
ヤマハ発動機は、高性能と使い勝手の良さでベストセラーとなっている多軸ロボットコントローラ「RCX340」の2軸モデル「RCX320」を12月1日から発売する。
同製品は、2006年発売の従来機「RCX221/222」に対して基本性能を大幅にアップ。マルチタスクは最大16タスク、メモリ容量は2.1MB、プログラム数は最大100プログラム、ポイント数は3万ポイントとなっている。2軸直交ロボット、サーボモータ単軸ロボットやリニアモータ単軸ロボットを使った2軸ロボットなど、同社の小型から大型まで2軸ロボット全てに使用することが可能。
またコントローラ間通信「YCーLink/E」を使うことで、直交ロボット+スカラロボットなどの複数台ロボットの同期制御が可能。マスタコントローラのみのプログラムで実行でき、システム立ち上げ時間を大幅に短縮できる。マスタ仕様、スレーブ仕様の両方に対応でき、柔軟にシステムを構築できる。
フィールドネットワークはEthernet/IP、EtherCAT、CC-Link、DeviceNet、PROFINET、PROFIBUSに対応。RS232CとEthernetポートを標準装備し、グリッパ、ビジョンシステムなどのオプション機能にも対応している。
またサポートソフト「RCX-StudioPro」に対応し、コントローラ無しでもプログラム作成、デバックが可能。2点間のサイクルタイムも簡単に算出し、最適なロボットの選定が簡単にできる。立ち上げ後もリアルタイムトレースや複数タスクのデバック情報を同時に表示して状況確認が行える。
価格は22万円で、1年間で3000台の販売を予定している。