フエニックス・コンタクト(横浜市港北区)は、使用状況に応じて縦と横に向きを変えて取り付けられる小型コネクタ端子台「VARIOFACEコンパクト(仮)」を開発した。11月27日からのIIFESで初公開し、2020年春をめどに販売を開始する。
コネクタ端子台は制御盤内でPLCや各種コントローラに接続する端子台として使われるが、従来は縦型と横型の取付方向の違いによって別製品となり、それぞれで在庫を持つ必要があった。
それに対し同製品は、配線方式にプッシュイン式を採用して配線工数と端子スペースの削減を図るとともに、取外し可能な足を取り付けることで、足を外した場合は縦向きに、足を付けたままの場合は横向けにと、1台で縦向き・横向きの両方に対応可能になる。縦横兼用とすることで型番をひとつにし、設計と調達、管理コストの低減を可能にする。また盤の小型化にも貢献する。
同製品は、日本やアジア市場をターゲットとした製品として日本と中国の現地法人が共同開発した製品。当初は、モーション機器等で使われる50極、PLCで一般的な40極、34極、20極の一対一回路MILコネクタ4機種をラインアップ。順次、各メーカーに対応したPLC対応タイプや他のコネクタにも展開する予定となっている。