富士電機は、自家消費用途に適した太陽光発電用パワーコンディショナ「PIS-50/500-J(DC1100V/50kVA)」を11月7日に発売した。国内ならびに、自家消費用途の太陽光発電の導入が進む東南アジアでの受注拡大を目指すとしている。
近年、発電した電力を自社生産活動に利用する企業が増加しており、自家消費用途の太陽光発電に対するニーズの拡大や、工場などの屋上に発電設備を設置することが多いことから、パワーコンディショナ(PCS)などの付帯設備の軽量化が求められている。
新製品は、筐体に鉄材ではなくアルミ材を採用し軽量化を実現。さらに、アルミ筐体に塗装することによって、重塩害地域での設置も可能にしている。
熱の冷却は、ファンを使用した強制風冷式が一般的だが、新製品は同社製のSiCパワー半導体を適用することで、熱が生じる要因となるパワー半導体の損失を低減。パワー半導体を分散最適配置することで、自然空冷(ファンレス)を可能にした。これによって、10年間の長期メンテナンスフリーと、同社製パワー半導体の搭載によって変換効率99%を実現する。