ABBは、ロボティクス&ディスクリート・オートメーションビジネスの1ユニットであるB&Rとの事業融合化に向けて、ABBのロボット事業にB&Rマシンオートメーションを一体化し、B&Rのコントロール、I/O、ドライブのすべてのコンポーネントとロボットがワンストップショップできる体制にする。
B&Rは、2017年7月にABBグループに加わり、機械・工場オートメーション、モーションコントロール、HMI、総合安全技術などを担っている。ABBは、ロボティクスオートメーション事業を推進して行く上で、B&Rのモーションコントロール、HMIなどと連携した「完全統合型マシン・セントリック・ロボティクス・ソリューション」として取り組んでいく。
これにより、マシンビルダは、ABBのロボットからさまざまなサイズおよびさまざまな可搬重量を選択することができるだけでなく、ロボティクスと機械制御間の前例のないレベルの同期が得られ、すべての軸およびセンサが共通のネットワーク上で通信するという以前は想像できなかったマイクロ秒のレベルまで精度を向上できる。
また、ロボティクスと自動化を統合することは、開発、診断、および保守のために1つのコントローラおよび1つのエンジニアリングシステムのみで済み、あらゆる無駄が省けることになる。
さらに、デジタルツインを活用して、機械が構築される前にロボットを含む機械の全モーションシーケンスをシミュレートし最適化することで、エンジニアリングおよび開発をより速くかつより安価にし、生産機械においてロボットを活用しようとするマシンビルダにとっての閾値を低下させ、投資に対するリターンの増加にもつながる。