富士電機は、バッチ式MSPC(多変量統計的プロセス管理)で設備の異常兆候を検知・解析する現場型診断装置「SignAiEdge(サインアイエッジ)」を開発、11月26日に発売した。
MSPCは、設備の稼働においてあらかじめ学習させた正常時と、実際の稼働時のデータを比較し、その乖離から異常の兆候を検出する方法で、一般的なMSPCは、一定の状態が継続するプロセスに適用されるが、バッチ生産には不向きとされている。
新製品は、同社独自開発のバッチ式MSPCをタッチパネル付モニタに組み込み製品化。正常時と稼働時のデータの差分から診断を行い、異常の兆候を検知することができる。
使用は、生産設備に取り付けて、既設のコントローラに接続するだけで即座に診断を行うことが可能。サーバなどのインフラ構築が不要で、簡単に導入できる。
画面サイズは、12.1型、10.4型、8.4型、画面解像度はSVGA(800×600)、タッチパネルはアナログ抵抗膜方式。