【国内】
▶︎村田製作所
生産子会社の岡山村田製作所が2018年10月から建設を進めていた生産棟が完成し、11月19日に竣工式を行った。新生産棟の完成によって、電子機器の高機能化、自動車の電装化によるセラミック部品の中長期的な需要増加に対応できる体制を構築していく。
延床面積は2万5845平方メートル(地上5階、地下1階)、総投資額は100億円(建物、生産設備含む)。
▶︎アイリスプロダクト
19年6月に発足した、アイリスグループ各社の復興に資する事業を集約した製造会社・アイリスプロダクトは、東日本大震災および原子力災害によって大きな被害を受けた福島県南相馬市の復興工業団地に、集合型工場を新設する。
新設する南相馬工場は、ロボット活用や高効率生産ライン、IT・IoTなどを導入した集合型製造工場で、アイリスグループの復興支援事業として人工芝、脱酸素剤、建材用樹脂製平板・波板などを製造する。また、地域企業のロボット導入に向けた支援や福島ロボットテストフィールドの活用促進にも貢献するとしている。
敷地面積は2万4000平方メートル、着工は21年1月、稼働は22年3月を予定。総投資額は50億円、新規雇用人数は50人。
▶︎山洋電気
事業の強化と設計・開発環境の向上を目的に、長野県上田市のテクノロジーセンターに新棟を建設する。新棟の開設によって、実験室の面積は現在の約2倍となり、開発期間を20%短縮し、より多くの新製品をスピーディーに提供していくとしている。
敷地面積は4万4926平方メートル、延床面積は8450平方メートル、竣工は2021年3月、開設は同年5月を予定。総投資額は27億円。
【海外】
▶︎豊田合成
グローバルでのエアバッグの需要拡大に対応するため、ベトナムのエアバッグ部品の生産子会社である豊田合成ハイフォンのタイピン工場に新棟を建設する。
23年度のベトナムでのバッグ(衝突時に膨らむ袋)の生産能力を18年度の約1.5倍となる年2500万個に拡大する予定。
敷地面積は11万3000平方メートル、建屋は約5万5000平方メートル(拡張前は約2万平方メートル)、着工は20年5月、生産開始は21年10月を予定。投資額は約18億円。