ゼブラ・テクノロジーズ・コーポレーションは「未来の倉庫業務に関する調査2024」の結果を発表した。企業はオンデマンド経済への対応に向けて自動化の意欲は高いが、まだ未着手であり、今後の倉庫拡大を計画していることが分かった。
自動化の意向について、部分的な自動化や労働力強化をしている回答は61%あり、人手を介在することが運用の最適解であるとの回答が4分の3を占めた。その内訳も部分的な自動化希望が39%、パワーアシストスーツなど助力装置を作業員に装備させて強化したいが34%となった。また回答者の24%は24年までに入庫品の在庫管理にロボットを活用するとし、出荷梱包も22%、在庫品・着荷でも20%がロボット活用の意向を示した。自動化は労働者の代替ではなく、労働者のパフォーマンス向上を実現する手段であると考えていることが分かった。
オンデマンド経済について、46%がより迅速な配送が必須と考えており、一方で新しいモバイルやテクノロジー導入に手間取っている回答が77%に上った。73%がモバイルコンピュータ、タブレット、バーコードスキャナの導入を実行しているが、24年までには83%がAndroid搭載モバイルコンピュータが近代化を牽引すると予測し、リアルタイム位置検知システムが55%、フル装備の倉庫管理システム(WMS)が54%と続いた。21年までの設備・機器更新の計画では、モバイルのバーコードラベルプリンタ・サーマルプリンタの更新を60%が挙げた。