三菱電機は、電気部品や電子部品などの微細部品からスマートフォン・自動車部品といった中・大面積部品まで、多種多様な加工に適した形彫放電加工機の新機種「SGシリーズ」2機種(SG8/SG12)を12月5日発売した。
新シリーズは、同社のAI技術「Maisart(マイサート)」を活用した新適応制御技術により、加工状態をリアルタイムに把握でき、最適な制御を自動切り替えすることで従来機と比べて生産性が最大35%向上。加工時間を自動算出する「加工時間見積もり機能」を搭載し、前後の工程で生じる段取り時間のロスが削減できる。
ヘッド部分の鋳物形状・剛性の改良など機械構造を見直し、高精度ボールネジを採用しており、微細加工から大面積部品まで安定した加工で、さまざまなアプリケーションに対応する。従来機比2.5倍の高加速度ジャンプによって、ゲート(穴)やリブ(溝)などの難加工箇所も高速加工が加工。
また、IoTを活用したリモートサービス「iQ Care Remote4U」に対応し、「加工状態見える化モニター」による加工技術のサポートや遠隔からの運用と保守を実現する。
2020年度の目標販売台数は、SG8が175台、SG12が100台。