【国内】
▶︎JOLED
2018年に開設以降、新棟建設、設備搬入、ラインの構築を進めてきたJOLED能美事業所(石川県能美市)に、有機ELディスプレイの量産ラインが完成し、稼働を開始した。20年の量産開始に向け、顧客に提供するサンプルの試作を順次進めていく。中型・高精細の有機ELディスプレイを生産する独自の印刷製造方式で、ハイエンドモニターや医療用モニター、車載などの用途向けに生産していく。
基板サイズはG5.5(1300×1500ミリメートル)、生産能力は月産2万枚(ガラス基板投入ベース)。
▶︎永大産業
パーティクルボードの製造を目的に、5月に設立した合弁会社・ENボードの工場建設予定地を静岡県駿東郡小山町に決定、11月27日に土地売買契約を締結した。
構造用やフローリング機材用のパーティクルボードは今後の需要拡大が見込まれており、新工場では最新の連続プレスを導入し、パーティクルボードの需要獲得に積極的に取り組んでいくとしている。生産能力は、月産1万5000トン。
敷地面積は約9万3000平方メートル、投資額は約30億円(土地取得)。
▶︎資生堂
需要が拡大している中高価格帯スキンケア製品の製造工場として、栃木県大田原市に那須工場を竣工した。国内36年ぶりとなる新工場は、将来の技術革新にも対応できる設計となっており、さらに、将来の成長を実現するモノづくりの技術伝承を目的に、工場内研究・教育機関として技術トレーニングセンターと技術アカデミーも整備する。
また、工場をブランド・企業の発信拠点として位置付け、2020年には工場見学を開始する予定。
土地面積は10万9062平方メートル、地上3階、生産能力は年間約1億2000個(22年度見込み)、12月24日に本稼働開始を予定。投資額は約350億円。
▶︎大塚製薬
グローバルでの需要増に対応するため、医療用の新工場として徳島美馬工場(徳島県美馬市)を建設、11月27日に竣工式を行った。日米欧3極のGMPに適合し、柔軟かつ持続的に医薬品を生産できる工場として、20年9月から操業を開始する予定。
敷地面積は15万1587平方メートル、延床面積は1万9915平方メートル(6階建て)、免震構造、独立した製造4ライン設置。
【海外】
▶︎堀場製作所
中国上海市の工業地域内に堀場儀器(上海)の新拠点を建設する。新拠点は、生産工場のほか、自動車計測試験ラボや科学分析アプリケーションセンター、製品ライフサイクル全体をサポートするテクニカルセンターを設置。中国市場における顧客ニーズを把握し、現地で求められるアプリケーションの開発から、生産・アフターサービスまでを一貫して提供することで、急速に変化、成長している中国市場においてビジネスの拡大を図るとしている。
延床面積は3万3300平方メートル(4階建て)、着工は19年12月、竣工は21年4月、稼働は同年6月を予定。総工費は約90億円。
▶︎ソニー
同社のR&Dセンターの1つとして、インドに研究拠点を設立する。20年にバンガロールに最初の拠点を設立し、その後、複数開設する予定。
同社はインドで20年以上ソフトウエア開発を進めてきており、今回の拠点設立は、インドの豊富な人材とともに、インド市場における競争力と研究開発力を強化するものとしている。今後、AIの応用研究を行う人材を中心に採用を行う予定。