スリーエムジャパンは神奈川県相模原市の相模原事業所内に「3Mロボット研磨ラボ」を開設した。
研磨工程は熟練工の経験と勘への依存度が高く、デジタル化は困難とされている。またロボットSIでも研磨の知見を持った人材が不足しているため、ロボット化が阻まれてきた。
それに対し同社は研磨材メーカーとして100年以上の歴史と5000種以上の製品を取り扱っており、研磨工程を自動化・ロボット化したいユーザー企業やシステムインテグレータ、ロボットメーカーに向けて最適な研磨工法の提案、ワークを持ち込んでの検証を行い、ロボット研磨システム構築スピードのアップと研磨アプリケーションの開発等を支援していく。
研磨材製品事業部の日西勝事業部長は「昨年11月からロボット研磨ビジネスを本格化してから問い合わせが多く、高いニーズと課題があることを認識した。ラボでは研磨材と研磨プロセスの知見提供、実証実験・議論をする場として、システム構築に係るお客様とともに、研磨ロボットのシステム構築のスピードアップを促し、製造現場の人手不足の課題解決を目指す」としている。