日本電気計測器工業会 西島剛志 会長
新年あけましておめでとうございます。
2020年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2019年の当工業会を取り巻く状況を振り返りますと、世界経済では、米中貿易摩擦の長期化をはじめ様々な不確定要素があり、ますます経済の減速懸念が強まっています。一方で、日本再興戦略として掲げられた超スマート社会「Society5.0」や「Connected Industries」の実現に向け、「IoT」や「AI」などのデジタル技術活用への強い投資意欲は持続しています。
今年はいよいよ東京オリンピックが開催され、機運も最高潮を迎えます。同時に景気が上向き、我々業界にとっても明るい話題が出てくることを大いに期待しています。
ここで日本電気計測器工業会(JEMIMA)の2018年度を振り返りますと、売上実績は8458億円と、対前年度比で5.6%増となりました。2019年度は、「5G」関連のインフラ整備や自動車関連設備投資、さらにアジア向け環境関連の輸出増等により昨年実績を上回り、8569億円となる見通しです。
当工業会の最大のイベントである展示会は、名称を「IIFES」(アイアイフェス)に改め「オートメーションと計測の先端技術総合展」をコンセプトとして、JEMA・NECA・JEMIMAの3工業会一体で、新たなスタートを切ることが出来ました。お陰様で過去最大の出展社数および出展小間数となり、5万人を超える方々にお越しいただきました。IIFESを大きく飛躍させることができましたこと、関係各位のご努力に心から感謝申し上げます。
また、本年2020年の計測展は10月に「大阪」にて開催いたします。「未来のものづくり社会を支える計測・制御技術の総合展」をメインテーマに、さらなる「展示会の価値向上」を目指し準備を進めています。どうぞご期待ください。
昨年5月に当工業会の会長を拝命して以来、前会長が強力に推進して来られたJEMIMAの改革を引き継ぎ、加速させ、成し遂げることが私の使命であると考えております。「計測・制御の総合的」な工業会となるべく、今後も会員企業に対し付加価値を提供すると共に、当工業会のプレゼンスを大いに高めていく所存です。
最後になりましたが、本年もなお一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。