IoT、デジタル時代の通信インフラとなる5G。電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると、5Gの世界需要額は30年には18年の300倍となる168兆円に到達。このうち産業向けで注目されるローカル5Gは10.8兆円となり、国内市場も1.3兆円まで広がると見込んでいる。
同調査によると、5Gは年平均63.7%の成長率で急拡大し、30年には168兆円に到達する見込み。製品別では自動運転車やロボット、ネットワークカメラ等が需要を牽引し、業界やアプリケーションとしては製造、金融、流通・物流などが中心となる。超高速大容量・超低遅延・超高信頼・多数同時接続の特性を活かし、民生用途・産業用途を問わず、工場、病院、農場、建築現場、スタジアム、街など新たなサービスが生まれるとしている。
5Gにはパブリックエリアでキャリアの公衆網に接続する「WAN5G」と、クローズドな空間でプライベートに利用できる「ローカル5G」の2つがある。特にローカル5Gは高セキュリティであることから、工場をはじめ、農場、建設現場やイベント会場、病院などで導入が見込まれている。
ローカル5G市場は2030年には10.8兆円に拡大し、日本では1.3兆円になる見通し。特にロボットやドローン、自動運転車に採用され、製造分野向けが需要を牽引すると予測されている。