オフィス エフエイ・コム 飯野英城 代表取締役社長
2019年は「次世代デジタルファクトリー」というコンセプトが受け入れられ始めた年だと感じている。従来「スマートファクトリー」という文脈で語られてきた「生産性向上」「省人化」という課題解決だけではなく、企業価値向上に資する概念だ。この実現には「機械」「電気」「ソフトウェア」の経験と技術が必要不可欠で、当社が幹事企業として技術の中核を担うコンソーシアム「Team Cross FA」だからこそ実現できるモデルでもある。
組織の強化も順調だ。19年は小山スクエアオフィスや関西事業所も開設。従来の国内新卒、経験者以外に、ベトナムを中心とした海外の高度人材も積極的に採用を進めている。
20年も攻めの姿勢は崩さない。2月にはロボット×IoTの展示施設「スマラボ」に、最新のロボット型デジタルジョブショップのモデルラインを作る。自動機、ロボット、AGV、シミュレーション、クラウドなどを組み合わせたデジタルファクトリーの姿がご覧いただける。
さらに、関西の中核拠点として、京都工場を新たに開設。AI・5Gといった新しい技術にも積極的に取り入れ、その成果を、デジタルファクトリーとして計画している「ロボコム・アンド・エフエイコム南相馬工場」として20年末には発表できるように準備を進めている。
また、18年にプレ大会として開催され、当社チーム「FA.COM Robotics」が唯一課題である製品組み立てを完遂し、世界三位となったロボットの競技会「Wold Robot Challenge」の本大会が開催される。すでにTeam Cross FAとしてエントリーをしており、頂点を狙う。「機械」「電気」「ソフトウェア」の制御を含めた複合技術の集大成ともいえる競技会で技術をいかんなく発揮し、世界にその技術を知らしめたい。