シュナイダーエレクトリックホールディングス
白幡晶彦 代表取締役社長 日本統括代表
2019年は3つの明るいトピックスがあった。1つ目は、世界初のHMIとしてPro-faceが生まれて30周年を迎え、累計販売台数も500万台に到達した。それを記念したキャンペーンやイベントが好評だった。
2つ目は、デジタルプラットフォーム「EcoStruxure」の着実な前進だ。これまでマシンソリューションとして、グローバルで培った知見とTVDA(試験済み、評価済み、文書化済みの装置構成のひな型)を提供し、輸出機械メーカーの高性能なスマートマシン開発を手助けしてきた。それに加えて19年には、複数の機械の稼働状況や状態を遠隔で監視でき、機械を簡単にIoT化できる「EcoStruxureマシンアドバイザー」を開始した。
3つめはARの躍進。AR活用ソリューション「シュナイダーARアドバイザー」が順調だ。低コストで気軽にARを始められ、生産技術や保守・保全、メンテナンス、プロセス管理で使ってもらい、現場でのAR活用の理解も進んでいる。パートナー企業も15社に増え、現在はパートナー向けのトレーニングやサポートに注力している。
20年はEcoStruxureのさらなる推進に向け、Pro-faceを中心とした「HMIセントリック」でつながるデータソリューションの提案を強化する。そのためにグループ企業のAVEVAのソフトウェアの連携を進めると同時に、SIerなどIT系パートナーを増やしたい。
また11月に日本では2回目となるイノベーションサミットを開催する。前回は「One Schneider」として当社の全体像を紹介した。今回は「EcoStruxure in Motion」をテーマとし、実際のEcoStruxureの導入や活用事例を共有する場にしたいと考えている。