【各社トップが語る2020】オプテックス・エフエー「取引社数増加を目指す」中島達也 代表取締役社長

オプテックス・エフエー 中島達也 代表取締役社長

 

2019年12月期の売り上げは、米中貿易摩擦の長期化を発端とする景況感の悪化により苦戦した。このため、中期経営計画の売り上げ目標を変更し、22年度に100億円越えを目指していくことにしている。

売り上げ減の大きな要因は欧州市場で、特にドイツの自動車産業の不振が大きく影響し、OEM販売が大幅に減少した。中国向けも米中貿易戦争の影響を大きく受けたが、米国向けは横ばいで推移している。米の販売店は専売1社の状況から14社増え15社になった。

国内のセンサ事業とシステム事業は、併せて前年比ほぼ横ばいと堅調であった。19年1月から加わった東京光電子工業の測定器事業の売り上げも上乗せになっている。

20年12月期は、売り上げを前年度比10%増で計画している。特に「FASTUS」ブランドのセンサは15%伸ばしたい。

現状、1社あたりの売上額が減少していることから、取引社数を増やすことに重点置くことで、全体の売り上げ額を増加させる。メインターゲット市場は、安定した需要が見込める食品業界で、自動化や省力化、人手不足といった課題から需要が増えており、画像検査装置で新製品を投入していく。

印字検査機は13年に発売以来、出荷台数№1の実績を誇る。今後は、既存顧客の満足度向上に加え、包装機器メーカーへのアプローチを進めていく。海外も、欧米、中国は印字検査市場の開拓余地が大きく取り組みを強める。

新製品として、20年秋以降に業界最高レベルの変位計を、20年夏頃にはIO-Link対応製品を、順次発売予定している。

LED事業は、グループ会社のCCSとの協業を20年1月から強化する。当社の京都営業所をCCS本社内へ設立し、双方の強みを活かした形でシナジーを発揮していく。

 

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