【各社トップが語る2020】国際電業「中計最終年度の目標達成」古川長武 代表取締役社長

国際電業 古川長武 代表取締役社長

 

昨年はモノづくりにおいて、様々な動きがあった年だった。韓国の提携工場は資産を買い取り、新しく立ち上がった会社に生産を任せることにした。資金面でバックアップし、生産量は以前と同規模を維持している。また、中国・杭州の提携工場の生産品を上海の顧客に販売するアウトアウトの体制を整えた。

2019年度の売上高は前期比横ばいになる見込みで、損益面では韓国の経費増などで減益になりそう。部門別では、ACソレノイドが、同事業から撤退したライバルメーカーがあって、当社がナンバーワンからオンリーワンとなり、前期を大幅に上回る予定。一方、フットスイッチとプラズマ切断機は前期が好調だった反動で、前期を下回る。景気が落ち込んだ影響も大きい。

20年度はいよいよ中期3カ年計画の最終年度となる。準備を進めてきた ①給与体系の見直し ②社内ネットワークシステムの構築 ③海外展示会への出展強化 ④製造工程の自動化 ⑤人材確保 などが最終段階に入る。

給与体系の見直しとしては、プロジェクトチームで給与体系の総合的な見直しを実施、仕事に見合った給料を支払う体制とする。ネットワークシステムの構築としては、社内の電算システムの見直し、全体的なネットワークの構築を図っていく。こうした「飛躍のための投資」は惜しまない。海外では、中国、タイ、ベトナムで展示会に出展し、代理店も使って売り上げを伸ばしていく。

今年の景気は米中関係などの不安定要素があり、あまり良くないと見ているが、こういう変化の時こそ「前へ動き、打って出るチャンス」だと思う。フットスイッチの新製品を発売する予定で、IoTの活用、既存製品の用途開拓、新規顧客開拓などで事業の底上げを図る。

20年度は増収増益で、3カ年計画の目標を達成する見込みだ。

 

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