【各社トップが語る2020】シマデン「行動量を増やす活動強化」島村一郎 代表取締役社長

シマデン 島村一郎 代表取締役社長

 

2020年3月期の売り上げは、昨年8月頃まで厳しく推移したが、9月以降は回復基調になっている。今期は当初から売り上げが下がると見ていたが、予想以上の減少で前期実績には届かない。ただ、当社の主要顧客である半導体製造装置は少し回復の気配が見え始めており、中には受注が絶好調という話も聞こえてきていることから、今後の動向に期待している。

現在も受注は増えているものの、納期が後ろ倒しになって売り上げにつながらないことも多い。また、予想していない製品の注文で部材の手配に手間取ることもあり、さらに21年からのRoHS規制の強化や半導体などのディスコン対応も大変である。

今年の景気も楽観はできないが、昨年よりは良くなると思う。昨年は、サイリスタの感電防止カバー付製品の発売以外は新製品が出せなかったが、今年は後半に温度調節器の新製品やマイナーチェンジも計画している。また、現在の製品から派生した製品も開発が間に合えば発売したい。同時に、現在も得意としているユーザーの仕様に合わせた製品や、データ収集・活用ツール「でじろーくん」、サイリスタの販売も引き続き注力していく。

営業面では、行動量を増やす活動を重視している。有望な顧客・市場を見極めたアプローチで信頼関係を強めるとともに、現在訪問できていない顧客の掘り起こしや、顧客情報のきめ細かな管理体制なども進めていきたい。一方で、営業社員数が足りていない面も悩みで、採用活動を続けながら新営業拠点の開設も検討しているところである。

売り上げの35%を占める海外販売は、40数社の販売店のうち、アジア地区の販売店を見直しながら増やすとともに、ロシア、南米、アフリカなどの市場開拓にもチャレンジし、もう少し比率を高めていきたい。

 

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