IDECは、安全システムを低コスト・省スペースで実現する、カテゴリ2対応の安全リレーモジュール「HR5S形」を、12月20日にグローバルで発売した。
安全リレーモジュールは、「安全を確認できた場合だけ機械を運転する」という制御を行う機器で、同モジュールを使って安全システムを構築する際には、対象となる機械に要求されるパフォーマンスレベルを決定し、機械安全の国際規格で定義された「パフォーマンスレベル」に基づいてシステムを構成する必要がある。
新製品は、パフォーマンスレベルの分類においてカテゴリ2制御を実現する製品で、比較的リスクの低い場合の使用に適している。
これまで市場にはカテゴリ2を実現する製品がほとんどなかったため、低リスクの機械に対して、導入コストや工数のかかるカテゴリ3の製品を使うしか選択肢がなかった。カテゴリ3対応の場合、回路を二重化して安全を担保するが、カテゴリ2では二重化が不要なため、導入コストやスペース、工数の大幅な削減が可能となる。
包装機械や電子部品の実装装置、半導体製造装置、製薬機械、食品機械、協働ロボットなどさまざまな分野で機械ごとの異なるリスクに合わせて最適な安全システムを構築することができる。
種類は、標準タイプ、簡単タイプ、オフディレータイプ(設定時間の異なる5種類)の計7種類をラインアップ。