アズビルは、個々の体感を空調に反映して快適な空間を実現する、オフィスビル向けの「温冷感空調システム」を12月25日から販売開始した。
新システムは、社員証ケースなどに収納できるカード型の「温冷感申告カード」の「暑い」「寒い」などのボタンで体感情報を申告すると、カードの無線信号で、申告者に最も近い空調設備を調整し、申告に応じた温熱環境を提供するシステム。申告者からの要求が一時的か恒常的かを判別する機能を搭載しており、一時的な要求の場合は、一定時間経過後に設定値を戻す仕組みとなっている。
例えば、出勤時や昼食後など代謝量が上がり暑く感じる時間帯の申告は一時的と判別し、代謝量が落ちる頃に設定値が元に戻るため、快適性を保ちながら空調の無駄を省くことができる。
同システムは、アズビル、村田製作所、戸田建設の3社が実施している室内空間の省エネルギー性を評価する共同実証実験の成果を活用。今後、オフィスビルに販売するとしている。