エクストリームネットワークスは、製造・組み立てプラント用自動ネットワークアーキテクチャとなるSPB(ショーテストパスブリッジンス)「Extreme Fabric Connect」について、CWNW、CISSP、シニアソリューションアーキテクトのジェイミー・ユーバンク氏が来日して解説した。
従来のネットワークは、独立したプロトコルが独自に実行して、別々にプロビジョニングと管理をしている状態で、不安定かつ複雑でスタッキングが起こりダウンタイムが発生しやすく、レジリエンシーを高めるためにはプロトコルの連携が大変だった。それに対しIEEEとIETFが共同開発したSPM(IEEE802・3aq、IETF RFC6329)は、ベストなEthernetとIPの組み合わせで1つのプロトコルの下に全てをまとめることができるマルチサービスネットワーキングで、ネットワークに安定をもたらす。同社はそれを「Extreme Fabric Connect」として展開している。
自動車メーカーのFIATクライスラーで採用されており、従来は工場内ネットワークや機器の構築・変更をする際、計画から実装、制御の変更まで数日かかり、不確実性の発生を防ぐためにも長期間稼働を止めなければならなかったところを、同製品を採用したことで大幅に時間を短縮。プロビジョニングをエッジで行い、中間レイヤに影響を及ぼさないことで確実性が増したという。
同社日本法人の大野欽司執行役員社長は「今後、多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)を行うなかで、ネットワークは大変重要だ。これまでネットワークは1回構築したらずっと変わらないものだったが、これからは変化に合わせて柔軟に対応していけるものが求められる」と話した。