横河計測(東京都武蔵野市)は、5マイクロメートル帯に対応した分散分光方式のベンチトップ型光スペクトラムアナライザ「AQ6377」を開発、1月16日から発売した。
光スペクトラムアナライザは、半導体レーザやファイバレーザなど光デバイスの光波長成分を分解し、波長特性を評価するために使用する測定器。
新製品は、光スペクトルを高精度に測定する技術を基に、波長範囲は1.9マイクロメートルから、環境計測分野などで注目されている5マイクロメートル帯まで対応が可能となった。ガスセンシングなどの環境計測や医療などに使われる中赤外域を幅広くカバーすることができる。
測定ダイナミックレンジは、波長5マイクロメートル帯向けの干渉計型測定器と比較して約2000倍に相当する73デシベル、近傍ダイナミックレンジは、約10倍に相当する50デシベルを実現。波長分解能は、波長5マイクロメートル帯向け干渉計型測定器の3分の1に相当する200ピコメートルとなっている。
また、分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して、特定の波長の光の吸収を抑制する機能と、分光器の原理上発生する高次回折光(入力光波長の2~3倍の波長に現れるゴースト現象)の影響を低減する機能を搭載。