岡本無線電機 岡本弘 取締役社長
2019年度上期は、18年度下期からの減速が影響し、目標の業績に至らなかった。下期も半導体関連は回復せず、上期同様の状況が続いている。
中期経営計画に基づき、自動車・医療・エネルギー市場に注力した。各分野に専任者を就けての活動は継続しており、徐々にではあるが商談が増えてきている。
また、LPWA「Sigfox」をはじめとする通信商材やセンサを軸としてソフトウェア開発まで対応できるトータルサポート体制、機能提案を目指してきた結果、通信商材に関連する商談も多く出てきた。各業界で回復の兆しの声は聞こえてきており、今後は半導体製造装置向けや自動車関連の回復と、5G関連の進展には期待を寄せている。
20年度は引き続き注力市場の攻略を目指す。さらに、品質管理体制強化を目的にマイクロスコープ、非破壊X線検査装置の設置に続き、QCサークル活動を行うことで経営品質を高める。
お客様へは、課題に対して付加価値のある機能提案を行うことで、ソリューションによるビジネス拡大を狙っている。
展示会は、19年1月にインテックス大阪で開催の「IoT/M2M展」では、工場(生産現場)向けIoT商品、Society5.0社会に必要な各種無線商材をPRし、スマートファクトリーのIoTでの実現に向けた提案を実施。5月には東京ビッグサイトで開催の「電子機器トータルソリューション展2020」に、10月は海外の展示会に出展を予定している。
20年度は中期経営計画の最終年度であり、創業80周年を迎える年である。計画している実行施策をやり切り、お客様に喜んでいただける機能の実現に向けた提案活動を全社挙げて邁進する。