【流通商社トップが語る2020】高木商会「OTとITの融合提案」中山広幸 代表取締役社長

高木商会 中山広幸 代表取締役社長

 

2020年3月期の売り上げはいまのところ、前年同期比ややマイナスで推移しているが、残りを追い上げて何とか前年度並で着地したいと考えている。

今期は半導体関連が停滞しているが、交通・鉄道、医療機器、社会インフラ、映像・放送関係向けは伸長しており、2桁増となっている分野もある。製品でも、産業コンピュータやバーコード、無線は2桁の伸びになっているほか、EMI/EMC、防爆、駆動系も堅調に拡大している。

5G時代を迎えるなかで、今年はOTとITとの融合を提案できる商社としての活動を強める。

上位のクラウドに繋げるために、エッジコンピュター、HMI、センサなど、OTで集めたデータをITに繋げる提案を行い拡販につなげる。

また、AIと画像処理技術を融合し、FA分野での活用を目指すソフトウェアの受託開発にも取り組んでいる。

営業効率の向上のためにデジタル営業を推進している。その一つとして昨年から動画ツールを活用し、仕入れ先の製品特徴や成功事例を紹介した動画を全国の営業社員に提供し勉強してもらっているが、現在120本までコンテンツが増えた。動画はカタログより説明が分かりやすいことから、スピード感ある課題解決につながる。さらに昨年11月からは、顧客への効率的訪問活動推進へWeb商談システムを導入し、顧客と画面を見ながら双方向での商談ができる取り組みも開始している。

立花エレテックとの展示会出展を継続するともに、好評を得ている技術セミナーも秋頃の開催で予定している。

 
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