【流通商社トップが語る2020】中央無線電機「お客様に深く入る営業推進」曳地夏夫 代表取締役社長

中央無線電機 曳地夏夫 代表取締役社長

 

米中貿易摩擦などの影響もあり、国内の設備投資が停滞していることから、2020年4月期の売り上げは、前年度比10%ぐらい下がりそうだ。しかし、このところ半導体製造装置関連に投資の動きが見られ始めたことから、本格的な立ち上がりに備え準備を進めている。

商社を取り巻く環境は、国内市場の成熟、ネット販売の普及など、従来に比べ大きく変化してきている。そういう状況の中では、お客様の懐にどこまでも深く入り、一緒になって考えながらの提案ができるかがポイントになってくると思う。日頃お客様からIoTの導入相談を受けることが多いが、仕入先メーカーの中にはIoTを活用し、成果を上げているところもあることから、お客様を仕入先メーカーの工場に案内し見てもらうとことで、価格以外の付加で取り引きにつなげるという営業も手法のひとついえる。

また、レーザーマーカーも周辺の搬送装置なども含めた対応ができていることが評価され、新規の顧客開拓につながっている。2月の「テクニカルシヨウ ヨコハマ」と5月の「電子機器トータルソリューション展」の2つの展示会に出展し、レーザーマーカーやセンサなどを中心に展示を予定している。

19年4月から制御商社のサンデン制御(東京)を子会社にした。韓国、台湾、シンガポールなど海外の取引先も多く有し、このノウハウを活かしながら海外顧客の取り込みにつながることを期待している。

既存の考え方や昔の経験が役に立ちづらい時代であるが、商品を調達し、流通させるという商社機能はこれからも大きな役割を担っていくことが期待されているだけに、基本に忠実に「Always Challenge」の気持ちで、お客様の中に深く入っていく営業姿勢を強めて、今年も取り組んでいきたい。

 
【流通商社トップが語る2020】目次はコチラ

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています

特集の最新記事8件

>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG