【流通商社トップが語る2020】日昭無線「4つのワークで目標突破」伊佐野勝利 代表取締役社長

日昭無線 伊佐野勝利 代表取締役社長

 

2019年12月期の業績は、売り上げ、利益とも前期比約10%下がってしまったが、先行きへの悲壮感は感じていない。景気は決して良いとは言えないが、さほど悪いわけでもない。東京オリンピック・パラリンピック開催の年でもあり、20年後半から21年にかけてピークに達するのではないかと思う。

自動車の自動運転の実用化に代表されるスマートシティ化に向けたインフラ整備への投資が活発化することと連動して、停滞していた半導体関連が急速に立ち上がり、自動車関連もEV(電気自動車)などが増えることでモータなどの電子部品の需要も増加し、生産設備投資増に波及するといった相乗効果が出てくる。

20年12月期の売り上げは前年比10%増を目標に、前期のマイナス分を取り戻す。今年は「ヘッドワーク・フットワーク・ネットワーク」に「チームワーク」を加え、組織力の強化を掲げて取り組むことで、オリンピックイヤーを意識した「より高く、より速く、より強く」を目指したい。

2年前から東大が中心となって開発に取り組んでいるトリリオンノード研究会に参画しているが、その技術から生まれたセンサのチップ「Leafony」を昨年秋から発売している。新しい技術として広範な用途が考えられ、地道に市場開拓に取り組んでいく。

また、昨年から新たなサービス事業として、プリント基板のリメークとリバースエンジニアリングを開始した。基板の改版に困っている、部品実装の基板から回路図や部品表作成したいというニーズに応えたもの。さらに、電源の評価用キットも独自に製作した。

これからも「ものづくりコラボレーション」の事業コンセプトで、商社機能と基板の部品アッセンブリーや検査を行えるメーカー機能を兼備している特徴を活かし、色々な市場ニーズを拾い、次のビジネスに繋げていきたい。

 
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