飲食業向けロボットシステムの開発・販売を手がけるコネクテッドロボティクス(東京都小金井市)は、2月18日から幕張メッセで開催される「国際ホテル・レストランショー2020」で、新しい3種類のロボットサービスを含む全6種のロボットを出展する。
今回初めて披露するのは、そばロボット、どんぶり食洗ロボット、ビール提供ロボットの3種類。このほか、たこ焼きロボット、ソフトクリームロボット、コンビニ調理ロボットを展示する。
そばロボット
(茹でる・洗う・締めるの一連のそば調理プロセスを自動化)
■機能:アームロボットが専用てぼを持ち上げ、そばの茹で作業を行い、水でぬめり取りを行い、冷水で締める作業を行う
■生産能力:1時間あたりのそば生産量は40食
一連の調理工程を自動化できるこの取り組みは、JR東日本スタートアッププログラムに採択され、JR東日本スタートアップ株式会社と株式会社日本レストランエンタプライズと連携して進めている。今後、JR東小金井駅の「そばいち」にて実証実験を行う予定。
どんぶり食洗ロボット
(マーカーレスでお皿を認識し、予備洗い、洗浄、棚に並べる作業を一気通貫で実施)
■機能:アームロボットが平置きされたお皿とグラスを識別し、持ち上げ、予備洗いをしてラックに重ねて入れ、食洗機にラックを押し込む。洗浄終了後は、皿とグラスを棚に陳列する。アームロボットは2本利用。
■処理能力:30分で約20〜30人分の食器を洗浄可能
東京農工大学水内研究室との共同研究として開発を進めてきたもので、これまで展示会で発表してきたデモ機を、実際のキッチンで稼働させるために製品化。高度な画像認識技術・AI技術を搭載しており、お皿に特定のマークをつけなくても、またお皿が汚れていても、多種類の皿を区別して認識し、お皿にあった洗い方を可能にした。
ビール提供ロボット
(天井から吊るされたロボットアームがビールを提供)
■機能:アームロボットがプラコップを取り出し、ビールを抽出し、提供を行う。
■生産能力:ビール1杯あたりの提供時間は1分
オーダーと同時にロボットがビールを淹れ始め、スタッフは受け取るだけの作業となるため、省スペースの設置で、人が張り付く必要もなくなる。
たこ焼きロボット
■機能:アームロボットが鉄板に油をひき、生地の流し込みから焼き上げまで自動で行える。食材の仕込みとトッピングはスタッフが行う。AI機能により、焼きムラがないかの確認が可能。
■生産能力:1回あたりのたこ焼き生産量:約20分で96個調理
ソフトクリームロボット(レイタくん)
■機能:アームロボットがソフトクリームを巻き、商品提供を行う。
■生産能力:1個あたりの提供時間は約32秒
コンビニ調理ロボット(Hot Snack Robot)
■機能:アームロボットが冷凍庫から唐揚げ等の材料を取り出してフライヤーで調理を行い、調理後はケースに移し替えてセルフ式保温庫へ入れる。さらにロボットがセルフ式保温庫の在庫管理を行い、足りなくなった時点で自動的に調理を行う。
■生産能力:約5分で20個の揚げ調理が可能
出典:コネクテッドロボティクス「【NEWロボット展示】 そばロボット、どんぶり食洗ロボット、ビール提供ロボットが初登場! 国際ホテル・レストラン・ショー2020に出展」