エプソン販売は、12日から東京ビッグサイトで行われるロボデックス(ロボット開発・活用展)で、生産性向上に向けたヒントになるような、今すぐ現場に導入できるアプリケーション化したロボットシステムを提案する。(ブース西ホール1F 3−69)
いま最も力を入れている力覚センサを使った精密作業のアプリケーションについて、狭いスペースでもアームを折り畳んで動ける独自構造の6軸多関節ロボット「N2」シリーズと力覚センサを組み合わせたデモ機を展示。「人の手や人の感覚の作業を力覚センサで実現する」をコンセプトに、ギア嵌合やねじ締め、塗布作業をコンパクトな装置にして精密作業の自動化を提案する。
FA営業部 FA機器営業課 松井利浩課長は「Nシリーズは天吊りした時、スカラロボットでは作業できない軸の真下のエリアを有効活用でき、通常の垂直多関節ロボットが動けないような狭いスペースでも動くことができ、装置自体を小型化できる。スカラロボットと垂直多関節の良いとこどりをした特長を見て欲しい」としている。
世界ナンバーワンシェアをほこるスカラロボットについて、Gシリーズ、Tシリーズを展示してラインナップの豊富さをPRするほか、コンベアとロボットを一緒に動かし、コンベア上を流れるワークをピッキングするコンベアトラッキング等のデモを実施。デモ機では「エプソンのスカラロボットの高速動作を体感して欲しい」(松井氏)という。
昨年12月の国際ロボット展で出展し好評だった、カラーラベルプリンタとビジョン、垂直多関節ロボットを組み合わせたラベル自動貼り付け装置を、ロボデックスでも再び出品。トレーサビリティや注意喚起用として活用が広がっているラベル需要に対し、カラー印刷もできる同社のラベルプリンタとロボットで、印刷から貼り付けまでの一連の作業の自動化を提案する。
このほか低価格で6軸ロボット入門機として最適なコントローラ内蔵型「VT6L」を使い、マシンテンディング(加工機へのワーク投入・取り出し)のデモ機も展示する。
松井氏は出展ブースを通じて「力覚センサを使ったアプリケーションを中心に、スカラロボット世界シェアナンバーワンの品揃えと高速性などを展示する。ロボットは生産性を上げてこそ価値があるもの。商用化されていて、すでに実績がある製品群をぜひ見て欲しい」としている。