新型ヘッド、新制御技術を採用
三菱電機は、三次元ファイバーレーザー加工機のフラッグシップ機として、高速・高精度加工を実現する三次元ファイバーレーザー加工機「FVシリーズ」2機種を1月28日から発売した。
近年、自動車業界などで高張力鋼板(ハイテン材)やホットプレス材の用途が拡大しているが、主流の打ち抜き方式では成型品のバリ除去などのトリミングが難しいことから、レーザー加工の適用が拡大している。
新製品は、両サイドへの高剛性リニアガイドと高剛性クロスレールの設置による両持ちガントリー構造によって、高速移動に伴う振動を抑制し、高速・高精度加工を実現。高速加工が可能な一点指向加工ヘッドを改良し、ワークへの高速追従・ヘッドのコンパクト化を行っている。
マグネット式ダメージ軽減機能を搭載しており、加工ヘッドとワークが衝突した際のマシンダウンタイムを軽減。新開発の3D高速制御の採用で、無駄のないスムーズな加工を実現し、加工ストローク全域での高速・高精度な加工により、生産性が従来比4倍に向上。
また、自社製のファイバーレーザー発振器搭載で最適なビーム制御を行い、バリが従来比最大90%低減。IoTを活用した同社のリモートサービスにより、発振器の稼働監視と予防保全が行える。制御装置に経路編集ソフトウエアを搭載し、これまでPC上で行っていた加工経路編集が加工機上で可能。