中央電子(東京都八王子市)は、小型のデータセンターとしても使用できる熱・電源・ネットワークマネジメントを集約した一体型ソリューションラック「SMARTCABINET」の販売を開始した。
新製品は独・VERTIV社との提携で、冷却・電源・UPS・監視・セキュリティなどITに必要なインフラを1台に集約したオールインワン構造になっており、事務所などの通常環境で小型データセンターとして使用できる。
冷却は、冷却ユニット(MAX3kW、室外機不要)による通常冷却と外気を利用したファンによるECOモード冷却のハイブリッド方式になっており、停電時もUPS(容量6kVA、停電時10分間3kW)給電で冷却してシステムを保護できる。
また、パワーマネジメントユニットは、入力ブレーカ50A、電圧200~240Vの給電が可能で、Cクラスの耐サージ性能を内蔵している。
さらに、監視画面は9インチ液晶を採用し、青、白、赤の3色LEDで内蔵ラックの状態を視覚的に識別可能。そのほか、同社の監視ソフト「SND-UM01」の使用で、既設ラックやIT機器の電力・環境状態を1元で管理できる。
IoTに対応して、エッジレベルでの制御ニーズが高まっているが、同製品は普通の事務所や工場、学校などに設置することができ、大がかりなデータセンターが不要になる。しかも、必要に応じて移動も簡単にできる。
外形寸法は600W×2150H×1200Dミリで、重量350キロ。