フォトロン(東京都千代田区)は、3DCADソフトウエア「図脳CAD3D」の最新バージョン「図脳CAD3D V2」を2月7日に発売した。
国内のものづくり現場では「設計は3DCADで、製造現場は紙の平面図を使用」というのが主流であったり、取引先や部門ごとで異なる3DCADソフトウエアを使用しているなど、工程間で3DCADデータの断絶が起きていた。図脳CAD3Dは、こういった状況を解消するため、2017年に誕生。
今回発売の最新バージョンは、要望が多かった「意匠設計機能の向上」に応え、サーフェスモデリング機能を大幅に強化。手書きスケッチの輪郭をトレースしながら3DCADデータを作成できる下絵画像の取り込み機能や、デザイナー向けソフトウエアと同じ感覚で3DCADデータに反映できるようNURBS曲線・曲面の作成、編集機能を搭載。デザイン用途で使用されるNURBS要素と、設計用途で使用するスプライン要素の相互変換ができ、ものづくりの上流におけるデータの断絶を解消する。
また、デザインの品質を保ちながら3DCADデータの編集ができるよう、曲率表示やゼブラマッピングなど、高品質なデザインのための評価機能も搭載。