アズビルは、室内状況を把握し空調を制御するビル向けの新システム「赤外線アレイセンサシステム」を2月13日から販売開始した。
新システムは、赤外線を検出するセンサによって室内にいる人数の増減や日射、OA機器の表面温度などを計測し、室内の温度変化の兆しを捉えて制御するシステム。天井や壁面に設置し、温度を測定する赤外線アレイセンサと、赤外線アレイセンサからの情報を基に、温度変化の要因となる発熱量や人の位置、推定人数などを算出するコントローラで構成されている。
人の増減や日射の変化などをリアルタイムに捉えるため、在室者が寒さや暑さを感じる前に空調を調整することが可能。人の不在エリアは空調を弱め、照明を暗くするなどの省エネを図ることもできる。
赤外線アレイセンサは、設置方法や天井の高さに合わせて豊富な種類をそろえており、室内に調和するデザインは、2019年度グッドデザイン賞を受賞。
また今後は、防犯対策やデータセンターの温熱環境の異常診断などの用途への展開も予定しており、初年度3億円の売り上げを目指す。