シュマルツは、紙やフィルム、薄いディスプレイガラス、電極材などの柔らかいワークに最適な真空パッド「SFF」をリリースした。
紙やフィルムなどの薄いワークは、吸着時にシワや変形が発生しやすく、強い力がかかると破損する可能性もあるため、いかにワークへの負荷を抑えつつ安定した把持を行えるかが課題となっている。
新製品は、吸着面にハニカムデザインを採用しており、エアが吸着面に敷き詰めた六角形の溝を通りパッド全体に行き渡るため、平面に近い状態での吸着を実現。ワークの引き込みなどの局所的な負荷がかかる変形や破損を防ぐことができる。
また、柔らかいシールリップがワーク表面に追従するため、ワークを吸着パッドに押し付けず、安定した搬送が行える。
素材は、食品対応のシリコーン素材、柔らかくてワークに優しいEPDM素材、吸着跡の発生を抑えるマークレス素材、ESD対策に有効な静電気拡散性素材など、幅広くラインアップ。
さらに、今回リリースのフラットタイプに加え、より高低差に対応する1.5段ベローズタイプのパッドも現在開発を進めている。