最大4エリア検出可能
アズビルは、1台でセンサ2台分の機能を内蔵するアジャスタブル近接センサ「形H3C」を3月4日から販売開始した。
従来の一般的な近接センサは出力が1つで、検出領域内でオン/オフ出力する動作点が固定されているが、新製品は、1台で2つの出力を保有し、検出体の移動に合わせて動作点を2点設定し、オン/オフ出力することができる。そのため、1台で最大4エリア(オフ/オフ、オン/オフ、オン/オン、オフ/オン)の検出が可能。
例えば、工作機械の自動工具交換では、工具の有無と取り付け位置のズレなどの正常・異常を検出する場合、これまで2台の近接センサが必要だったが、新製品は1台で対応することができる。
また、一般的な近接センサの検出距離は1~10ミリメートル程度のため、安定した検出ができるよう設置位置の調整に手間がかかったり、作業者によって設置位置にバラつきが出るなどの課題があった。
新製品は、パソコンの専用設定ツールにより、センサの設置位置にかかわらず最適な動作点をオートチューニングで設定できるため、簡単に安定した検出が可能となる。さらに、センサ本体の動作表示灯で確認しなくても、動作状態や動作点と検出体の位置関係をパソコンでモニタリングすることも可能。
販売目標は、初年度4500台、5年後4万5000台。