ブラザー工業は、名古屋市瑞穂区の瑞穂工場内に新社屋を建設する。広いスペースを活用して開発、製造体制を強化する=完成予想図。2022年6月に着工、24年9月に完成する予定。
新社屋は9階建てで、延床面積は約7万4000平方メートル。総事業費は400億円を予定。
瑞穂工場は現在、事務、開発、製造などのオフィスや研究開発施設として使用している。その施設の老朽化が進み、業務スペースが手狭になってきているため、中庭になっている場所に新社屋を建設することにした。
新社屋は、地球環境に配慮し、高い省エネ性を実現するとともに、南海トラフ地震などに備えたBCP(事業継続計画)対策による安心・安全な業務環境を構築する。
さらに、業務スペースを拡充、間仕切りの少ない内部空間に多くのミーティングスペースを用意することで、従業員どうしの活発なコミュニケーションで、新技術や新事業を生み出すことを目指す。敷地内に緑地を含む広場を設置することも検討。
新社屋での業務が開始後は、一部の既存建物は解体する予定。