横河電機は、エネルギー・マネジメント・システム(EMS)のビジネス拡大を目的に、次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」の開発、製造、販売を手がけるAPB(東京都千代田区)へ出資し、協業を行う。
APBは、2018年設立のスタートアップ企業で、同社が開発した全樹脂電池は、エネルギー密度、形状やサイズのフレキシビリティなどに優れ、風力発電、太陽光・太陽熱発電といった大型の蓄電池を必要とする再生可能エネルギー分野をはじめ、幅広い分野での活用が期待されている。
横河電機は、APBのエネルギー貯蔵装置(ESS)向けにEMSを提供し、このEMSから各蓄電池のセルやモジュールの状態データ、ESSの運用データを取得、ESSの運用の最適化を図り、効率運用計画を提供していく予定。
またこれを機に、協業によって得られた最適化や効率運用技術をさまざまな大型定置用蓄電池に展開し、それら蓄電池を用いた分散型エネルギー・マネジメント・システムのビジネス展開を目指すとしている。