シュマルツは、実装基板など凹凸やスルーホールがあるワークの搬送に最適なコンポジットグリッパーに、小型・導電性タイプでESD(静電気放電)対策を実現する「SCGS」をラインアップした。
新製品は、グリッパー本体が導電性のため、ESD対策が必要となる半導体製造工程に適した高吸込み量のグリッパー。吸着面にESD対策とされる電気抵抗値(105Ω~109Ω)に準拠したパッドを組み合わせて、静電気放電破壊による部品や基板の破損を予防する。
高い吸込み量のため、凹凸やスルーホールのあるワークも安定した搬送ができ、吸込みは低い真空圧で行うため、ワークへの負担が少ない。小型で複数のグリッパーを余白なく並べられるデザインのため、複数ワークの一括搬送も可能。
アクセサリとしてPOM製の多孔プレートも用意され、フレキシブル基板など薄いワークの引き込み・変形を防いだ搬送も行える。