ジック(東京都中野区)は、業界最薄の高さ80ミリメートルのセーフティ・レーザスキャナ「nanoScan3」の販売を開始した。
新製品は、本体の高さがわずか80ミリメートルと業界最薄のコンパクト設計となっており、AGV(無人搬送車)や移動ロボットなど制約された場所でも省スペースで設置できる。
また、汚れや粉塵、外乱光などの過酷な使用環境に対応したレーザーパルスによる独自のスキャン技術「safeHDDM」(特許取得済)の採用で、周囲環境275度の広い角度を高い精度で検出できる。
さらに、監視エリアのフィールド設定は個別に最大128個まで可能なため、車両動作と危険度に合わせながら調整することができる。しかも、2系統(2ペア)のOSSDの設定が可能で、1台で二つの安全防護エリアの監視と安全出力が実現できる。
安全防護フィールドは、半径3メートル、警告フィールド半径10メートル、スキャン角度275度、角度分解能0.17、測定距離40メートル。そのほか、動作設定は定評ある同社の「Safety Designer」ソフトの使用で簡単で柔軟な操作で行える、Ethernetインターフェース経由で高精度の測定データ(ローカライゼーション)が可能、重要な診断メッセージは本体ディスプレイとLEDで表示、本体の取り外し交換は、設定メモリ統合型システムプラグの活用で、配線や再設定が不要などの特徴を持つ。
AGVや移動ロボットなどの移動型機器の安全防護および誘導用位置測定に最適。