北陽電機(大阪市西区)は、耐環境性能と検出性能を高めた屋外対応測域センサ(LiDAR)の新製品「UGMシリーズ」を4月から発売した。
港湾荷役や建設、インフラ設備など屋外作業における自動化が加速し、LiDARにもより高度な耐環境性や高度な検出性能を要求される用途が求められている。同製品は、筐体に金属ケースを採用し、耐衝撃性を50G(単発)、周囲照度10万ルクス(晴天時照度)と堅牢性、耐環境性に優れている。検出範囲も検出の難しい黒色物体で距離50メートル、走査角度190度と広範囲で距離繰り返し精度15ミリ、角度分解能0.08度と高精度な検出を可能としている。
用途は、港湾自動化コンテナターミナルのガントリークレーン(STS)、トランスファークレーン(RMG、RTG)などのコンテナ高さおよび位置検出システム、無人搬送車(AGV)の衝突防止システムなど、港湾作業の様々な自動化による荷役効率の向上、安全対策に効果的。また建設機械、農業機械、インフラ設備などの厳しい環境条件にも対応可能となっている。