横河電機の子会社であるヨコガワ・トルコ・インダストリアル・オートメーション・ソリューションズ(ヨコガワトルコ)は、トルクメニスタン国営電力公社が建設しているゼルゲル・ガス火力発電所向けの制御システムとフィールド機器を、トルコの大手建設会社から受注した。
トルクメニスタンは、隣国アフガニスタンと、同国への復興支援のために2018年から10年間の電力輸出を約定しており、同国の天然ガスを活用したゼルゲル発電所は、その主要電源として建設が進められている。ガスタービン3基からなる発電容量約40万kWのシンプルサイクル火力発電所で、住友商事がプライムコントラクターとなり、三菱日立パワーシステムズがガスタービンと発電機を納入するもので、日本勢がトルクメニスタンの大型火力発電所向け主要設備として初めて受注した案件となる。
横河電機は、ガスタービン、付帯設備を統括して監視制御を行う統合生産制御システムおよび差圧・圧力伝送器、温度伝送器などのフィールド機器を納入する。ヨコガワトルコは、20年9月までに、システムのエンジニアリング、据付支援や試運転支援を行う。