フォトロン(東京都千代田区)は、高性能でコンパクトな高速度カメラ「FASTCAM Nova Sシリーズ」に、最上位モデルとなる「S16」を追加し、4月7日から発売した。
FASTCAM Nova S16は、100万画素(1024×1024画素)で1万6000コマ/秒、最高撮影速度は110万コマ/秒の高速撮影が可能。従来機種のS12と比較して、筐体サイズはそのままで撮影性能が約25%向上している。
サイズはW120.0×H120.0×D217.2mm、3.3kgと片手で持ち運べる小型軽量の密閉筐体で、最大30Gの耐衝撃性能を備えている。
同社の高速CMOSセンサーを新たに改良し、これまでは撮影が難しかった暗部の撮影も可能となり、エンジン燃焼、流体、DIC(ひずみ解析)などの撮影にも適している。一般的な高速度カメラに採用のレンズマウントに加え、オプションで、絞りとフォーカスを遠隔操作できるEFマウントにも対応。可変周波数同期機能やデュアルスロープシャッター機能など、さまざまな撮影や計測に便利な機能を多数搭載している。
また、オプションの専用SSD「FAST Drive 4TB」対応で、高速データ保存が可能。従来比約10倍のデータ転送速度により10分の待ち時間を1分に短縮し、作業効率を大幅に向上させることができる。