【国内】
▶︎大同特殊鋼
2019年に取得した愛知県知多市の工場跡地に新設備導入工事を進めていたが、このほど「知多第2工場」として開所し、一部設備の稼働を開始した。
今回稼働を開始したのは、高機能ステンレス棒鋼のピーリング設備(皮剥ぎ設備、1ライン、月産能力1000トン )で、このほか、熱処理設備の新設(2020年度中)、ピーリング設備の星崎工場からの移設による増設(2ライン化、同)、超音波探傷機の新設(21年度)を予定している。
設備投資額は約30億円(土地建物購入費は除く)。
▶︎ビオフェルミン製薬
兵庫県神戸市の「神戸サイエンスパーク4番区画」を2020年6月に取得し、新工場を建設する。近年の順調な売上高の増加にあたって生産キャパシティの拡大と、将来における国内外での事業拡大に対応するため、国際的な品質基準への準拠や事業環境の変化に対応できる生産能力を備えるとしている。
敷地面積は約1万3000平方メートル、延床面積は約2万平方メートル、着工は21年2月、稼働開始は23年3月を予定。投資金額は約165億円。
▶︎アイリスオーヤマ
世界的な新型コロナウイルスの感染症問題の長期化に伴い、マスクの入手が困難な状況が続いていることから、宮城県角田工場の一部を改修してマスクの生産を行っていく。これまで中国の大連工場と蘇州工場の2拠点において、24時間フル稼働でマスクを生産し、8000万枚/月を日本国内に供給してきたが、今回、日本国内の生産設備導入により、6000万枚/月のマスクを新たに生産する予定。中国1カ国に依存していた生産体制を分散し、リードタイムを約2週間短縮する。
稼働開始は2020年6月を予定、設備投資額は約10億円。
【海外】
▶︎明電舎
全額出資子会社の明電アメリカが、明電アメリカスイッチギヤ(サウスカロライナ州)を設立し、2020年4月から営業を開始した。新会社は、明電グループの変電事業において環境対応製品を取り扱う初めての米国製造拠点となる。北米での真空遮断器の製造・販売、真空インタラプタの販売強化を図るとともに、海外変電事業の拡大を目指すとしている。